« 素晴らしき脇役たち(笑) | Main | 深夜の恥はかきすて(爆) »

Tuesday, September 14, 2004

素晴らしき脇役たち(笑) その2

実は最近のミューラァ萌え駄文(笑)を書くに当たって、なんでこんなに楽に書けるんだろう、って考えてみると、殆どオリジナルだから以外の何物でもなく(爆)。だから青室書くよりも全然構えずに書けるんだよねえ。その上文章の体裁もいい加減だしねえ(それは一応物書きとしてどうかと・・・・(^^;)。だって「踊る」の場合は世界観が厳然としてあって、それをどうしても“はみ出したくない”自分がいて(そして一応文章もその内容に合わせて書き分けているのですー。実現できてないとしても(^^;)。なので、駄文をものす時にも自分的制約がかなりあって、いくらパロディとはいえ自由には書けないわけで。これに引き替えミューラァの場合、世界観が殆ど白紙(爆)な分、もう想像の翼が羽ばたく羽ばたく(苦笑)。んで、またしても、アルくんがミューラァの出自について知った時ってのを考えて独り楽しんでみたり。ホント、つくづく煩悩垂れなんだよねえ、ってことで、今日も萌え(笑)


設定としては、士官学校に入って2、3ヶ月くらいかな。アルとミューラァは寮の同室ってことで。最下級生って8人部屋(笑)とかになりそうだけど、士官学校ってことでとりあえずは4人部屋で。学年が上がるごとに人数減っていって、最上級生は1人部屋みたいな?(笑)


読んでいた本から顔を上げ、ふとミューラァは同室のアルがいないことに気がついた。
道理で読書がはかどったはずだ。いつもはしつこいほどになんだかんだとミューラァに話しかけてくるアルの姿がない。
ミューラァは時計に目を走らせた。点呼の時間まであと10分もない。夕食後に学友の部屋に遊びに行っていることの多いアルだが、それでもいつもならとうに部屋に戻っている時間だ。
A(仮名・同室の1人)はいつの間にかベッドで寝息をたてている。B(仮名・同室のもう1人)は室内に居ないところを見ると、先ほどまで水音が聞こえていたバスルームにいるらしい。そうミューラァが考えるうちに、Bがバスルームから出てきた。
「お先ー」
頭をタオルでがしがしと拭きながらそう言って室内を見回し、
「アルまだ戻ってないのか」
「らしいな」
「点呼まであんまりないんじゃないのか」
点呼の時間に同室の者が1人でも欠けていると、連座制で罰を与えられることになっているのだ。
「戻ってくるだろ」
「そうだな」
初めから大して気にもしていないようにそう答えると、自分のベッドへと向かっていく。
ふいに、ドアの外が騒がしくなり、ミューラァとBは反射的にドアの方を見た。
その途端、バン、と激しい音を立ててドアが開いた。
「アル?!」
Bが声を上げた。
戸口に立つアルの乱れたシャツと口の端から流れる血が、ただごとではないと告げている。
「どうしたんだ?!」
慌ててBがアルに駆け寄る。
ミューラァはゆっくりと椅子から立ち上がった。
「ケンカでもしたのか?」
心配げに言うBを無視し、アルは真っ直ぐミューラァの方へと歩み寄ってくる。
「おいっ、アル?!」
問いかけるBにアルは答えない。
「どうかしたのか?」
騒ぎに気づいたAが何事かとベッドの上に身を起こした。
アルはミューラァの前に立つと、きっと顔を上げ真っ直ぐにミューラァの視線を捕らえた。
ミューラァは何も言わずにアルのその視線を受け止める。
「お前が地球人の血をひいてるって聞いた。それは本当か?」
「何っ?!」
AとBが異口同音に声を上げた。
「どこで聞いた?」
ミューラァがゆっくりと言う。
「今C(仮名(笑)の部屋で聞いてきた。確かでもないのに好き勝手なこと言うから殴ってやった」
「で、殴り返されたのか」
「それ以上に蹴り倒してやった」
「ばかだな」
ミューラァはため息交じりに言った。
「で、どうなんだよ。嘘なのかホントなのか」
ミューラァはAとBが息をつめるようにしてアルとのやりとりを伺っているのが判った。
ミューラァの口の端に苦笑に似たものが薄く浮かんだ。
「本当だ」
ミューラァはアルの目をわざと見つめて言った。ミューラァがいくら邪険に扱おうといつも馴々しく接してきていたアルの、自分が地球人との混血であると知った瞬間に変化するその表情を、逃さず見てやろうというひねくれた思いがそこにはあった。
「嘘だろうっ?!」
まずAが声を上げた。
「まじかよ・・・」
Bの低い声が聞こえた。
ミューラァはアルから視線を離し、AとBを見た。目が合うと、AもBも居たたまれないというように目をそらした。その刹那に、ミューラァは彼らの目に侮蔑の色を認めたが、それを責める気持ちはなかった。いつものことなのだ。
「俺とこれ以上同室になりたくないなら、遠慮なく言ってくれ。俺の方から寮長には説明しておく」
ふいに、点呼のベルが響き渡った。反射的に全員がドアの外へと向かう。
他の部屋からも点呼に備え生徒たちが出てきて廊下に並び始める。
習慣的に無言のままに壁の前に一列に並び、点呼が始まるのを待つ間中、ミューラァは前方の一点を見つめていた。

「終了。各自就寝の準備に入れ」
号令と共に、生徒たちの口からため息交じりの声が漏れる。毎日のこととは言え、点呼の間には緊張感が走るのだ。ミューラァは生徒全員が室内に入るまで待ってから、自室へと戻った。
室内に戻ると、AとBが小声で言葉を交わした後、ミューラァの方を向いた。
「悪いが、俺たちは出ていく。君に出て行けと言うわけにはいかないからな。正式に部屋を替えて貰うまでとりあえずはどっかの部屋に泊まらせて貰うよ。点呼の時は適当にごまかそう」
「分かった」
ミューラァはそれだけ答えると、自分のデスクに向かった。
AとBが荷作りする気配を感じながら、ベッドの上で仰臥しているアルに気づいた。
「お前も好きにしてくれ。口裏は合わせておく」
そう言ったミューラァに、アルは何も答えない。
しばらくすると、AとBが荷物を持って戸口に立った。
「アル、お前はどうするんだ?」
Bが言う。
アルは返事をしない。
「おい、聞いてるのか?」
Aがイライラしたように言う。
「人の心配するな」
吐き捨てるようにアルが言うと、AとBは顔を見合わせ、
「好きにしろ」
そして部屋を出て行った。
パタンと軽い音を立ててドアが閉まる。
その途端、重苦しい沈黙が急に質量を持ったように部屋の中にたれ込める。
「・・・・・お前は行かないのか」
ミューラァは言った。
アルは答えない。
「気にするな。俺が地球人との混血なのを知らなかったのはお前のせいじゃない」
無愛想なミューラァにいつも明るく接していたアルの態度が変わっても、それはアルのせいではないとミューラァは言ったのだ。
いきなりアルが上半身を起こし、ミューラァを見た。
その瞳は、先ほど真っ直ぐにミューラァを見てきた、地球人なのかと聞いてきた、あの真摯な瞳だった。
「俺をバカにするな!」
アルは言い放った。
「俺が今までお前と付き合ってたのはお前がお前だからで、その中身が純粋なククトニアンじゃないとか地球人の血が混じってるだとか、そんな言われてみなければ、言われても解剖しなければ分かりもしないような、お前個人の責任じゃない社会の凝り固まった概念に犯された考え方に毒された理由だけでどうこうなってしまうような、俺をそんな男だと思うのか!!」
一気に言ったアルを、ミューラァはあっけにとられて見つめた。
そして、笑い出した。
「お前、自分が何言ってるか分かってるのか?」
アルは泣き笑いのような表情になって、
「言ってるうちに何言ってるのか分からなくなってきた」
「聞いてるこっちも判らなかったぞ」
アルは脱力したように上体をベッドに倒した。
「・・・・・本当なんだな」
ぽつりと言った。
「ああ」
ミューラァは短く答えた。
「親父さん?それともお袋さん?」
「母親の方だ。もうずいぶん前に両方とも死んだがな」
「そっか・・・」
アルはそれ以上何も言わず、天井を見つめていた。
「俺といるとお前に対しても風当たりが強くなるかもしれんぞ」
ミューラァの言葉にアルは答えない。
ミューラァはそれ以上言わずバスルームへ向かった。Bの次にシャワーを使うのは自分の番だったのだ。その日常の行為へと強いて戻ろうとする。
「とりあえず寝てまた明日考えるわ」
その背中にアルが言った。
ミューラァは何も言わずにバスルームに入った。
アルは翌年定例の部屋替えが行われるまで、ミューラァのルームメイトだった。


取り急ぎ、今日の萌えでした~。
って、どこが取り急ぎ(爆)


文章を書く時の自分のスタンスとして、決して書きすぎないように心がけるというのがありまして、書いてるとついつい蛇足的に心情の動きとかをくどくどと書きがちなので、なるべく客観的にキャラクターを描くようにして、その行間に読者がある程度自由に解釈する遊びとでもいうものを残しておきたいなあと、常々思っておるのです。それが実際果たされているかどうかは別にして(苦笑)
今回もそんな風に書いたつもりなんですけどね。なんせ思ったところの行き当たりばったり駄文垂れ。いつも以上の乱文に自分的には敗北感を満喫(笑)しながら、お後が宜しいようで~(違)

|

« 素晴らしき脇役たち(笑) | Main | 深夜の恥はかきすて(爆) »

「駄文@萌え置き場」カテゴリの記事

Comments

 こんにちは、深度測定長です。
 お招きどうもありがとうございます。
 早速読ませていただきました~。アルいいわぁ~。
 確かに、こう扱ってくれる人がひとりでもいたら、ミューラァもあんなにはなんなかったかも。敵との混血という事実は変えようがないんだけど、でもそれと折り合いをつけて生きていく方法を見つけられていたかもしれませんねー。
 やっぱり混血であることそのものより、むしろ「環境」が不幸だったんだな、ミューラァって。

Posted by: 深度測定長 | Tuesday, September 14, 2004 at 08:03 PM

コメント頂きありがとうございますー(^^)

ミューラァ含みバイファムに関してはまだ全然浅いのに、なぜか創作意欲が湧いてしまい(苦笑)。きっとそれはミューラァのせいですね。
ホント、勝手に煩悩垂れながし放題で、恥ずかしい限りです(><)

笑って見逃して頂ければ幸いです(^^;)

Posted by: 暁 | Wednesday, September 15, 2004 at 01:56 AM

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/24969/8698937

Listed below are links to weblogs that reference 素晴らしき脇役たち(笑) その2:

« 素晴らしき脇役たち(笑) | Main | 深夜の恥はかきすて(爆) »